仕事ばかりの日々において、
ただがむしゃらに、
ただひたすら前を向いて、
走ってきた。
そんな言葉を並べると格好はいいかもしれない。
けれど、立ち止まる事もあった。
下を向く事もあった。
それでも前を見る事ができるのは、
きっと自分の存在を楽しみにしてくれている人がいるかだと思う。
仕事ではお客さんが仕事に関係ない事を誰よりも早く相談してくれる。
それに応えたいといつも思ってる。
困っている事を頼ってくれる、そんな人がいたらやはり頑張れる。
母が病で倒れた。
仕事ばかりで見舞いにも行けずにいた自分に母は連絡をくれた。
「自分を求めてくれる人達の為にベストを尽くしなさい。」
見舞いにも顔を出す事ができない日々が続いて、
正直ジレンマにもなっていた。
けれど救いはいつも周りの人たちの温かさだった。
いつも笑ってたはずの自分が笑えてられないくらい、
余裕をなくしていた。
そんな折り、上司と同僚に呼ばれ休暇をとって母に会いにいけと言われた。
同期につい言ってしまった事でこんな展開になった。
けれど、その言葉にあまえる事にして久々の連休を取る事ができた。
そして、病院に顔を出した。
全然実家に顔を出さなくなって、
電話も数ヶ月に1回すればよくなって、
あげくの果てに親から連絡をもらっても返事すらろくにしなくなって、
そんな息子だけれども、
ベッドの上で母は言った。
「お帰り」
満面の笑顔で。
思わず笑ってしまった。
体が弱っているくせに、俺を笑わそうと思って。
そう思ったら嬉しさを出さざるを得なかった。
くだらない話しをした1日だったけれど、
まだまだやれる、なんかそんな風に思った。
陽は何度だって昇るんだ。
久方ぶりの休息でまたエンジンがかかった。
おかん、サンキュー!
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